【イングランド代表】選手採点:決勝トーナメント1回戦:対DRコンゴ戦

イングランド代表スリーラインズ

崖っぷちを救ったエースと新星の共演、そして選手たちの評価

北中米ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦で、イングランド代表はコンゴ民主共和国に2-1で劇的な逆転勝利を収め、16強入りを果たしました。先制を許す苦しい展開の中、チームを救ったのは絶対的エースのハリー・ケインと、後半から投入されたアンソニー・ゴードンの活躍でした。英ガーディアン紙によるこの試合の選手採点とともに、そのパフォーマンスを振り返ります。

ハリー・ケイン(FW):採点8.0 – 絶対的守護神の決定力

イングランド代表のキャプテン、ハリー・ケインは、この試合でも異次元の決定力を発揮。チーム全体が機能不全に陥る中、終盤に訪れた決定機を確実にものにして2ゴールを記録しました。トーマス・トゥヘル監督の戦術が停滞する中で、個の力で試合をひっくり返す勝負強さは、悲願のワールドカップ制覇に向けて必要不可欠であることを改めて証明しました。

アンソニー・ゴードン(MF):採点8.5 – 途中出場で試合を変えた新星

この試合の最大の勝因は、後半60分に投入されたアンソニー・ゴードンの起用でした。来季からスペインの名門バルセロナへの移籍が内定している若きアタッカーは、左サイドから圧倒的なスピードと高精度のクロスでチャンスを量産。ケインの2得点をいずれもアシストする大活躍を見せ、停滞していたイングランド代表の攻撃陣に一気に活力を注入しました。

露呈した守備陣の脆さと「右サイドバック問題」、そして守備陣の採点

劇的な逆転勝利に沸く一方で、イングランド代表の守備陣、特に右サイドバックのポジションには深刻な課題が残りました。負傷離脱したリース・ジェームズ、さらにその代役を務める予定だったジャレル・クアンサーも負傷中という緊急事態において、先発起用された選手たちのパフォーマンスは厳しいものでした。

ジェド・スペンス(DF):採点4.5 – 適応不足と守備の混乱

右サイドバックとして先発したジェド・スペンスは、コンゴ民主共和国の鋭いカウンターに対応できず、先制点を与える原因の一端を作ってしまいました。守備の連携を欠き、ピッチ上で混乱している様子が散見され、攻撃面での貢献も限定的でした。

エズリ・コンサ(DF):採点5.0 – 不安定なビルドアップ

センターバックのエズリ・コンサも不安定なビルドアップに終始し、守備陣全体のパニックを引き起こす要因となってしまいました。

マーク・グエイ(DF):採点6.5 – 唯一の安定感

唯一、守備陣の中で安定感を見せたのはマーク・グエイでした。ボール保持時にも落ち着きを払い、的確なカバーリングで失点を最小限に食い止めました。しかし、今後の戦いを見据えると、現在の守備ブロックの再編成は避けられません。デクラン・ライスを一時的に右サイドバックに回すスクランブル対応も見られましたが、次戦に向けてより強固なシステム構築が求められます。

メキシコ戦に向けて求められるスタメン再考と攻撃陣の採点

ベスト16で激突するメキシコ戦は、さらに厳しい戦いが予想されます。グループステージから続く攻撃陣の連動性不足を解消するためには、先発メンバーの変更が鍵を握るでしょう。特に不発に終わった選手たちに代わり、流れを変えた交代選手のスタメン起用が現実味を帯びています。

マーカス・ラッシュフォード(FW):採点5.0 – 不発に終わる

先発出場したものの、決定機を活かせず、攻撃のリズムを掴めませんでした。

ノニ・マドゥエケ(FW):採点5.5 – 決定力不足

こちらも先発しましたが、ゴールに繋がるプレーが少なく、決定力に課題を残しました。

ブカヨ・サカ(FW):採点7.0 – 途中出場で脅威に

後半から出場したブカヨ・サカは、短い時間ながらも右サイドで鋭いドリブル突破を披露し、相手守備陣の脅威となりました。マドゥエケが決定力を欠いた現状を考慮すると、メキシコ戦でのサカの先発復帰は確実視されています。ゴードンとの両翼が機能すれば、イングランド代表の攻撃はさらに破壊力を増すはずです。

デクラン・ライス(MF):採点6.0 – 中盤から右SBへ

ふくらはぎの負傷から復帰したデクラン・ライスは、コンゴ民主共和国戦の前半、中盤での存在感を示せずに苦戦しました。しかし、システム変更に伴い右サイドバックへシフトした後は、持ち前のインテンシティを取り戻しました。中盤の底でエリオット・アンダーソンやジュード・ベリンガムとどのように共存させるか、指揮官の戦術眼が試されます。

エリオット・アンダーソン(MF):採点6.0 – 中盤のバランス役

中盤で攻守のバランスを取りましたが、攻撃面での貢献は限定的でした。

ジュード・ベリンガム(MF):採点6.5 – 奮闘するも孤立気味

中盤で奮闘しましたが、チーム全体が機能不全に陥る中で孤立する場面も見られました。

まとめ:悲願のワールドカップ制覇へ向けた課題と収穫

コンゴ民主共和国戦の逆転劇は、イングランド代表の勝負強さと選手層の厚さを示す収穫となった一方で、守備面の致命的な脆さを露呈する結果となりました。特に右サイドバックの負傷ドミノと適応不足は、今後のW杯を勝ち抜く上で最大の懸念材料です。次戦のメキシコ戦に向け、トーマス・トゥヘル監督がどのような修正を施すのか、世界中がその手腕に注目しています。

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