元ガナーズの守護神がイングランドのピッチに帰還
かつてアーセナルで活躍したイタリア人ゴールキーパー、ヴィト・マンノーネが、イングランドフットボール界への劇的な復帰を果たしました。現在36歳となったマンノーネは、リーグ1(英3部相当)のクローリー・タウンと選手兼コーチとしての契約を結び、プレシーズンに行われたヨーク・シティとの親善試合で新天地デビューを飾りました。先発出場したマンノーネは見事なパフォーマンスを披露し、チームを2-0の完封勝利へと導いています。
この試合は、マンノーネにとって前所属先であるフランスのリールでの出場(2023年2月)以来、約1年半ぶりの実戦となりました。昨シーズンは無所属のフリーエージェントとして過ごしながら、指導者ライセンスの取得に励んでいたマンノーネですが、ピッチ上での実力は衰えていませんでした。ジャンマルコ・ディ・ビアゼとダニロ・オルシのゴールによってもたらされたこの勝利により、クローリー・タウンは新シーズンに向けて最高のスタートを切りました。
アーセナルでの8年間とこれまでのキャリア
マンノーネは若くしてアーセナルのスカウトの目に留まり、2005年にクラブに加入しました。ノースロンドンでの在籍期間は8年間に及び、ファーストチームで通算23試合に出場しました。アーセナルでは絶対的な守護神の座を掴むまでには至らなかったものの、随所で質の高いセービングを見せ、サポーターの記憶に残る存在となりました。その後、出場機会を求めて2013年に移籍金200万ポンド(約3億8000万円)でサンダーランドへ完全移籍を果たしました。
サンダーランドでは4シーズンにわたり守護神として活躍し、スタジアム・オブ・ライトのファンから愛されました。その後はレディングを経て、2020年にはフランスのモナコへと移籍。フランスではロリアン、そしてリールと複数のクラブを渡り歩き、経験を積み重ねていきました。そして今年、クローリー・タウンからの選手兼コーチという二重の役割のオファーを受け入れ、イングランドへの帰還を決断したのです。
指導者兼選手としての新たな挑戦
クローリー・タウンにおけるマンノーネの役割は、単なる控えゴールキーパーに留まりません。彼はクラブのゴールキーパー部門をサポートし、日々のトレーニングセッションの主導や若手選手の育成・指導も担当することになります。ピッチ内外で絶大な影響力を持つ存在として、クラブからの期待は非常に高まっています。
マンノーネはクラブの公式チャンネルを通じて、「この役割を引き受けることができて非常に嬉しく、誇りに思います。クラブの全員に会い、スタッフや選手たちと一緒に働き始めるのが待ちきれません。チームの目標のために全力を尽くし、これまでの選手としての経験を伝えることで、実りあるシーズンに貢献したいと考えています」と、強い意気込みを語りました。
指揮官スコット・リンジーも絶賛するマンノーネの影響力
クローリー・タウンを率いるスコット・リンジー監督は、マンノーネの加入がチームにもたらす付加価値について、以下のように熱く語っています。
「私のコーチングスタッフ、そしてクラブ全体に、ヴィト・マンノーネのような実力と実績を兼ね備えた人物を迎え入れることができたのは、それ自体が誇るべきことです。彼の知識、フットボールにおける経験、そして最高峰のレベルで優れた指導者たちと共に培ってきた基準やアイデアは、素晴らしいゴールキーパーを数多く生み出すでしょう。ヴィトがチームに加わることで、ピッチ上でのパフォーマンス向上だけでなく、若手選手の育成においても大きな貢献をしてくれると確信しています。」とコメントしている。

