シャビ・アロンソ新体制での積極補強と、肥大化するスカッド
今夏の移籍市場で最も活発な動きを見せているのがチェルシーだ。新たに就任したシャビ・アロンソ監督のもと、クラブはすでに8人もの新戦力を獲得。直近ではジョーダン・ヘンダーソンの獲得を完了したほか、モーガン・ロジャーズを1億1700万ポンド(約222億3000万円)、クリスタル・パレスからマクサンス・ラクロワを補強した。さらに、これまでの若手中心の路線から一転し、ダニー・ウェルベックのような経験豊富な実力者も加わっている。
また、ストラスブールから多才なアルゼンチン代表バレンティン・バルコを確保し、ジオバニー・クエンダ、マルコ・パレストラ、エマニュエル・エメガといった有望株も次々と獲得。戦力拡充を進める一方で、チームのスカッドは限界まで肥大化しており、現在は人員整理(選手売却)が最優先課題となっている。
守備陣の再編:チャロバーやディサシらDF陣の去就
マクサンス・ラクロワの加入に伴い、チェルシーはセンターバック陣の売却を急がなければならない。シャビ・アロンソ監督は、守備陣の選択肢を「4〜5人」に絞り込みたいという明確な意向を示している。
その筆頭候補がトレヴォ・チャロバーだ。彼は移籍金3100万ポンド(約58億9000万円)でコモへの移籍に迫っている。しかし、放出リストに名を連ねるのは彼だけではない。昨季後半をウェストハム・ユナイテッドへの期限付き移籍で過ごしたアクセル・ディサシには2500万ポンド(約47億5000万円)、ブノワ・バディアシルには3000万ポンド(約57億円)の評価額が設定されている。さらに、右サイドバックのマロ・ギュストも「非売品」とはみなされておらず、移籍金7500万ポンド(約142億5000万円)の好条件が提示されれば、売却に応じる姿勢を見せている。
中盤とウイングの主力級にも売却の可能性
人員整理の波は中盤や前線にも及んでいる。2023年1月にベンフィカから移籍金1億600万ポンド(約201億4000万円)で加入したエンソ・フェルナンデスには、かねてより退団の噂が絶えない。クラブ側は、彼を放出する条件として移籍金1億ポンド(約190億円)以上のオファーを要求するとみられており、今夏の去就が注目されている。新指揮官のもとでドラスティックな変革を進めるチェルシー。総額約950億円とも言われる大規模な放出計画がどのように決着するのか、移籍市場の最終盤まで目が離せない。


