【マンU】チケット不正転売調査の「誤り」を認め謝罪。ファン同士のアカウント共有を過小評価

マンチェスター・ユナイテッド

チケット不正転売対策における調査プロセスの誤り

イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドは、チケットの不正転売(ダフ屋行為)対策として実施した調査において、サポーター同士がアカウント情報を共有している実態を過小評価していたことを認め、一部の熱心なファンに精神的な苦痛を与えたとして謝罪しました。

クラブは先月、不審な動きが検知されたアカウントを対象に調査を開始。その中には、1台のデバイスから1,088個のアカウントにアクセスされた極端な事例も含まれていました。しかし、この調査の過程で、正規のシーズンチケットを所有する多くのファンが、理由も分からないままチケットを没収されるのではないかという強い不安に直面することになりました。

サポーターの反発とクラブによる釈明

7月30日に開催されたファンフォーラムにおいて、サポーターから多くの懸念や不満が寄せられました。これを受け、マンチェスター・ユナイテッドは調査の実施方法に誤りがあったことを認めました。

クラブは声明で次のように述べています。「マンチェスター・ユナイテッドは、今回のプロセスが一部の忠実なサポーターに苦痛を与えた可能性を認めます。アカウントのユーザー名やパスワードを共有することがどれほど一般的であるかを過小評価しており、一部のファンが不当な扱いを受けたと感じたことを認識しています」

さらに、「多くのサポーターが、合法と考える状況下でアカウントのログイン詳細を共有していたことを認識しており、これがこれほど広範囲に行われているとは予想していなかった」と付け加えました。

不正転売対策の正当性と今後の対応

一方で、クラブは調査を行った根本的な理由は依然として有効であると主張しています。不正転売の増加により、一般のサポーターが適正価格でチケットを購入する機会が奪われているためです。

「このプロセスにより、組織的かつ大規模な不正転売が明らかになったことは疑いようがありません。これにより、転売業者からチケットを回収し、本物のファンの手に戻すことが可能になります。この点については、すべてのファンと方向性が一致していると信じています」とクラブは説明しています。

実際に、1台のデバイスから1,088個のアカウントにアクセスされていた事例が確認されており、組織的なダフ屋行為の温床になっていることは確かです。しかし、調査の周知方法や、試合に足を運ぶ熱心なサポーターへの配慮が不足していた結果、ファンを傷つける形になってしまったことをクラブは深く反省しています。

アカウント制限の基準とセキュリティ上のリスク

今回の調査において、アカウント制限の対象となった基準は「3月から6月までの調査期間中に、1台のデバイスから7個以上のアカウントにアクセスされたもの」でした。クラブによると、通常のチケット所有者が利用する平均デバイス数は1.2台であるとのことです。

多くのサポーターからは、友人や家族、あるいは他のサポーターのチケット申請や管理を手助けするという実用的な目的でアカウントを共有していたという声が寄せられました。これに対し、クラブはアカウント情報の共有がもたらすセキュリティ上のリスクについても警告しています。

「アカウントの完全なアクセス権を共有することは、多くのリスクを生み出します。アカウント所有者の管理権限が失われ、個人データのセキュリティが脅かされるだけでなく、正規の発券プロセスに組み込まれている安全対策を回避することになります。その結果、クラブ側が誰がアカウントを管理し、最終的に誰がチケットを使用しているかを把握することが困難になります」

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