今夏最大のターゲットに浮上したフランスの超新星バルコラ
リバプールが、パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するフランス代表ウインガー、ブラッドリー・バルコラの獲得に向けて本格的な動きを見せています。新監督に就任したアンドニ・イラオラは、攻撃陣の幅を広げるためにワイドエリアの補強を熱望しており、バルコラを今夏の最優先ターゲットに位置づけています。
バルコラとPSGの現行契約は残り2年となっており、これまで「非売品」として強硬な姿勢を示してきたフランスの絶対王者も、徐々に態度を軟化させ始めています。PSGはすでに代役となる選手のリストアップを進めており、要求額が満たされるのであれば、この23歳の新星の放出に応じる構えを見せています。
リバプールが準備する巨額オファーとPSGが突きつける要求額
リバプールは今夏の移籍市場において、オサスナから獲得したウインガー、ビクトル・ムニョスへの移籍金3500万ポンド(約66億円)の投資にとどまっており、1月に獲得を内定させていたジェレミー・ジャケの5500万ポンド(約104億円)を除けば、比較的静かな市場を過ごしてきました。しかし、ここへ来て一気に巨額の資金を投入する構えです。
フランスメディア『L’Equipe』によると、リバプールはPSGに対して1億1500万ユーロ(約9800万ポンド/約186億円)にのぼる公式オファーを提示する準備を進めているとのことです。ただし、この初回オファーはPSG側によって拒否される可能性が高いと予想されています。
PSGを率いるルイス・エンリケ監督のもとで主軸として活躍してきたバルコラを、クラブ側が簡単に手放すつもりはありません。しかし、本人の意思に反して強引に引き留めることも望んでおらず、PSGはバルコラに対して1億5000万ユーロ(約1億2850万ポンド/約244億円)という巨額のプライスタグを設定しています。
この強気な価格設定の背景には、RBライプツィヒからレアル・マドリードへ移籍したヤン・ディオマンデの存在があります。バルコラよりも4歳若く、経験の浅いディオマンデに対して1億2000万ポンド(約228億円)の移籍金が支払われたことから、PSGはバルコラの価値をさらに高く見積もっています。
個人合意は完了、リバプール移籍を熱望するバルコラ
3年前にリヨンからPSGに加入して以来、バルコラは公式戦152試合に出場して39ゴールを記録しています。ルイス・エンリケ監督の信頼を勝ち取り、ウスマン・デンベレやデジレ・ドゥエらと共に強力な攻撃陣を形成してきましたが、本人はリバプールへの移籍を強く望んでいるとされています。
報道によると、バルコラはすでにリバプールとの個人合意に達している模様です。現在はリバプールのスポーツディレクター(SD)を務めるリチャード・ヒューズが交渉を主導しており、PSGのフットボールアドバイザーであるルイ・カンポス、そしてバルコラの代理人を務めるムサ・シソコとの間で三者による話し合いが続けられています。
リバプールはバルコラ以外の代替案を一切検討しておらず、このフランス代表アタッカーの獲得に全力を注いでいます。これは、彼らの獲得に対する本気度の表れと言えるでしょう。
イラオラ新監督が求めるウインガー補強の必要性
新監督のイラオラは、ビクトル・ムニョスを獲得した後も、さらなるウインガーの補強が必要であることを公に認めていました。
イラオラ監督は先月、メディアに対して次のように語っています。
「補強が必要なポジションは明確だ。例えばウインガーは、間違いなく獲得しなければならないポジションの一つだ。しかし、その他のポジションについては、市場の動向やコスト、そして現在抱えている選手たちの状態を分析する必要がある。負傷者を抱えているデリケートなポジションもあるため、多くの要素に依存することになるだろう」
リバプールとそのファンにとっても、このバルコラ獲得の成否は今シーズンの行方を占う極めて重要なディールとなります。2億ポンド超え(約244億円)とも言われるPSGの要求額に対し、リバプールがどこまで歩み寄るのか、今後の動向から目が離せません。



