【プレミアリーグ】今夏の選手売却額で史上最高記録に迫る3クラブ。モナコの「伝説の576億円」超えなるか?

この記事は約3分で読めます。

移籍市場を席巻する「売却額」の嵐

プレミアリーグのクラブといえば、移籍市場で巨額の資金を投じてスター選手を補強するイメージが強いですが、今夏の市場では複数のクラブが「選手売却」によって大きな注目を集めています。アストン・ヴィラ、マンチェスター・シティ、ニューカッスルの3クラブは、すでに1つの移籍ウィンドウにおける歴代売却収入ランキングでトップ6に浮上。2018-19シーズンにモナコが樹立した3億6000万ユーロ(約576億円)という史上最高記録を塗り替える可能性が出てきています。

モナコの記録は、キリアン・エムバペのパリ・サンジェルマンへの移籍(移籍金1億8000万ユーロ/約288億円)をはじめ、トマ・レマルのアトレティコ・マドリード移籍(7200万ユーロ/約115億円)、ファビーニョのリヴァプール移籍(4500万ユーロ/約72億円)など、大型売却が重なったことで樹立されました。しかし、今夏のプレミアリーグ勢もそれに匹敵する驚異的なペースで売却益を積み上げています。

アストン・ヴィラが記録する驚異の売却益と財務規則の影

現在、モナコの記録に最も迫っているのがアストン・ヴィラです。アストン・ヴィラは今夏、モーガン・ロジャーズのチェルシーへの移籍(移籍金1億1700万ポンド/約187億2000万円)をはじめ、エズリ・コンサ、ユーリ・ティーレマンス、リュカ・ディニュらの売却により、すでに2億9310万ユーロ(約469億円)の収入を得ています。

この活発な取引の背景には、プレミアリーグの財務規則(PSR)やUEFAのスクワッドコスト規則によるプレッシャーが存在します。アストン・ヴィラは規則違反により2250万ユーロ(約36億円)の罰金を科されており、そのうち1500万ユーロ(約24億円)は今後のコスト削減を条件に執行猶予となっています。主力を手放した影響は大きく、開幕戦でブライトンに0-4で敗れた際、解説者のゲーリー・ネビル氏は「チームの心臓を抜き取られたようだ」と評しました。しかし、サウジアラビアのアル・ヒラルが獲得を目指すオリー・ワトキンスの去就次第では、売却額はさらに跳ね上がる可能性があります。

マンチェスター・シティとニューカッスルの戦略的な選手売却

王者マンチェスター・シティも売却において圧倒的な存在感を示しています。サヴィオ、ティヤニ・ラインデルス、ロドリ、ジェームズ・トラフォード、マヌエル・アカンジ、ナタン・アケらの売却により、これまでに2億7850万ユーロ(約446億円)を売り上げました。さらにニコ・ゴンサレスやジャック・グリーリッシュの去就次第では、売却額がさらに上積みされる可能性があります。

ニューカッスルも同様に、大型売却で財政状況を大きく改善させました。サンドロ・トナーリのトッテナム移籍(1億800万ユーロ/約173億円)、ブルーノ・ギマランイスのアーセナル移籍(8750万ユーロ/約140億円)、アンソニー・ゴードンのバルセロナ移籍(8000万ユーロ/約128億円)により、売却総額は2億7550万ユーロ(約441億円)に達しています。これにより、ニューカッスルは現時点で7850万ユーロ(約126億円)の黒字を確保しています。

対照的な動きを見せる他クラブと、ブライトンの「持続可能なビジネスモデル」

リーグ全体で売却による資金回収が進む一方で、チェルシーは4億795万ユーロ(約653億円)を補強に費やしながら、売却が1億6565万ユーロ(約265億円)にとどまり、大幅な赤字を計上しています。トッテナムやアーセナルも同様に、今夏は大きなマイナス収支となっています。

その一方で、ブライトンのアプローチは異彩を放っています。ブライトンは過去5シーズンで選手補強に6億6540万ユーロ(約1065億円)を投じる一方、選手売却で7億1540万ユーロ(約1145億円)を得ており、約5000万ユーロ(約80億円)の黒字を維持しています。単一の移籍ウィンドウでの大売却に依存せず、継続的に若手を育成して高値で売却し、それを再投資する好循環を確立しているブライトンのビジネスモデルは、プレミアリーグにおける健全経営の最高峰と言えます。

Will a Premier League club break record for transfer sales in one window?
Aston Villa, Manchester City and Newcastle are closing in on Monaco's record for transfer income generated in a single w...
タイトルとURLをコピーしました