デッドラインデーに繰り広げられた異例の争奪戦
移籍市場の最終日に、サンダーランドとクリスタル・パレスによる前代未聞の激しい争奪戦が繰り広げられました。リヨンに所属するベルギー代表ウィンガー、マリック・フォファナを巡る攻防は、最終的にクラブ史上最高額となる総額3100万ポンド(約59億円)の移籍金でサンダーランドが獲得に合意するという結末を迎えました。
当初、フォファナはサンダーランドと5年契約を結ぶことで合意に近づいていました。しかし、クリスタル・パレスを率いるピエール・サージュ監督がリヨン時代に指導した教え子であるフォファナの強奪を画策。電話会談を経て、フォファナはかつての恩師とロンドン南部で再会することを望み、一度はクリスタル・パレス行きへと心が傾いたとされていました。しかし、サンダーランド側も簡単に諦めることはありませんでした。
空港に待機する2機のプライベートジェットと異例のメディカルチェック
両クラブによる入札競争が激化する中、リヨン側は双方のクラブと条件面で合意。代理人手数料やフォファナの個人条件も高騰していきました。リヨンの空港には、サンダーランドとクリスタル・パレスがそれぞれ手配した2機のプライベートジェットが滑走路上で待機する異常事態となりました。
一時はフォファナがニューカッスル行きの飛行機に搭乗したとの情報も流れましたが、実際には時間短縮のため、フランス国内の民間病院にて、両クラブが共同で手配した異例のメディカルチェックを受診していました。今夏の移籍市場でアーセナルも関心を示していたとされる逸材を確保するため、両クラブはなりふり構わぬ姿勢を見せました。
オーナーの直接交渉が決定打に
サンダーランドのレジス・ル・ブリ監督のもとでプレーする魅力を再確認させるため、サンダーランドのオーナーであるキリル・ルイ=ドレフュスが自らプライベートジェットでリヨンへと飛び、フォファナと直接対談を行いました。この熱意が実を結び、午後9時過ぎにフォファナはサンダーランドへの移籍を決断しました。
今回の移籍金は初期費用2600万ポンド(約49億円)にボーナスが加わり、最終的には3100万ポンド(約59億円)に達する見込みです。これは昨夏にハビブ・ディアラ獲得の際に支払われた3000万ポンド(約57億円)を超え、サンダーランドのクラブ史上最高額となります。サンダーランドはすでに取引完了のための書類を提出しており、正式発表が待たれます。



