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コラム、『C/L準決勝 〜2nd-legの展望〜』

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 24日、25日に行われたチャンピオンズリーグ準決勝 1st-legは、マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーの両雄が共に勝利を上げ、史上初のイングランド勢同士の決勝戦に大きく弾みをつけた。

 既にFAカップでの決勝で対決することが決定し、リーグ戦も来月9日に天王山を迎える両チームは、UEFA チャンピオンズリーグという大舞台でも決勝戦を争うかもしれない。決勝進出を懸けたこの両チームの準決勝 1st-legはそれぞれの今シーズンを象徴する試合となった。

 プレミアリーグで、リーグ最強の攻撃陣を誇るマンチェスター・ユナイテッド。中でもチームの全78得点(4/22日現在)のうち4割近い29得点を挙げている "二人の若き天才" 、ルーニー(イングランド代表FW=21)とC・ロナウド(ポルトガル代表FW=21)が、チームの攻撃を支えていることに疑いはないだろう。この試合でも3得点の全てを二人で上げ、チームの勝利に大きく貢献すると同時に、2年前のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦において敗れた同じACミランに、自分たちの"成長"を大きくアピールした。この二人を中心にベテラン組を融合した攻撃陣は、シーズンを通して好調をキープし、常に対戦相手にプレッシャーを与え続けている。
 一方で、ついにファーディナンド(イングランド代表DF=28)までもを欠いたDF陣は、味方同士の交錯によるお粗末な失点場面がこの試合では見られた。結局アウェーゴールを2点も献上し、並外れた経験を持つACミランに十分すぎる収穫を与える結果となった。次戦にはファーディナンドが復帰出来る見込みではあるが、変わりにエブラ(フランス代表DF=26)を累積警告で欠き、さらに過去にイタリア勢とのチャンピオンズリーグにおけるアウェー戦のデーター(2勝8敗1分)からも不安が残る。
 しかしこれらのことはマンチェスター・ユナイテッドの攻撃に、一掃の拍車をかけることになるだろう。相次ぐDF陣の離脱は確かに不安だが、このチームは "攻撃こそが最大の防御" という特徴を持ち、その鍵を握るのが  "二人の若き天才" であるからだ。1st-legでは "若さ" が "経験" をわずかに上回ったが、その "若さ" にこのチームの決勝進出がかかっている。

 チェルシーとリバプールの対戦は、マンチェスター・ユナイテッドの試合とは対照的に両チームの守備に注目が集まった。両チームはリーグ戦において1、2の堅守を誇り、直接の対決でもそれぞれがホームで完封勝ちを収めている。この試合もスタン・フォードブリッジをホームとするチェルシーが前半に上げた1点を守りきり、完封で勝利を上げる結果となった。リバプールとのチャンピオンズリーグにおける5回目の対戦にして初めての勝利である。
 今シーズンのチェルシーはシェフチェンコ(ウクライナ代表FW=31)やバラック(ドイツ代表MF=30)らの加入により、さらなる攻撃陣の充実ぶりが予想された。しかしリーグ戦が始まると新加入を果たした選手たちがなかなかチームにフィットせず、攻撃陣にはどことなく焦りの色が感じられた。ここ2年間で見せていた圧倒的な支配力は影を潜め、怪我による主力選手たちの相次ぐ離脱もあり、次第にチームはバランスを崩す結果となった。
 だが、今ひとつ調子の上がらない攻撃陣に代わりチームに再びバランスをもたらしたのは、リカルド・カルパーリョ(ポルトガル代表DF=28)をはじめとするDF陣の力が大きい。豪華メンバーが顔を揃えるチーム内で、テリー(イングランド代表DF=26)不在の穴を埋めた献身的な守備は、追加点を奪えず悩む攻撃陣に対しても強力な後ろ盾となったはずだ。
 次戦は敵地アンフィールド。言わずと知れた熱狂的なサポーター達の後押しを受けるリバープールは、水を得た魚のように活発に仕掛けてくるだろう。チェルシーの攻撃陣は徐々に調子を上げてきてはいるものの、復帰するエッシェン(ガーナ代表MF=25)やリカルド・カルパーリョとテリーの両CBの守備が勝敗の鍵を握る大きな存在となるだろう。

 準決勝 1st-leg を終えた時点では、4チーム全てに決勝進出の可能性が残されている。1st-leg で勝利したマンチェスター・ユナイテッドとチェルシーは次戦が敵地で行われるため、どちらもわずかなリードを守らなければならない。それぞれの思惑が交錯する中、残された試合は3試合のみ。果たして決勝へ進出するのはどのクラブか?そして『夢の決勝』は実現されるのか?全ては今週、明らかになる。

 Written by MA-

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