コラム、プレミア勢〜C/L 2nd-legの行方〜
先日行われたC/L1st-legのプレミア勢は、リバプールだけが宿敵クーマン監督率いるPSVをアウェーで打ちのめし、同時にセミ・ファイナル進出をほぼ手中に収め、マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーは共に苦しい状況に追い込まれる結果となった。
リーグ戦とFAカップを含めた3冠の可能性を残す両チームに対し、既にリーグ戦とFAカップでの戦いから脱落したリバプールだけが勝利を上げたのだから何とも皮肉な結果である。
両チームは常勝チームが抱える過酷な日程をこれまで分厚い選手層で補ってはきたが、ここにきて怪我人が続出してベストな布陣が組めていないのが大きな不安材料と思われる。
中でもマンチェスター・ユナイテッドの怪我人の多さは深刻だ。
勝ち進むためには勝利のみが絶対条件であるが、次戦もレギュラークラスの選手を何人か欠いたまま、さらに中盤の要であるスコールズ(元イングランド代表MF=32)までもを欠くこととなるのにはどうしても不安の色を隠せない。
しかし、貴重なアウェーゴールという手土産を持ち、オールド・トラッフォードに待つ76,000人のサポーターの後押しを受けられることは、ローマにとって非常に大きなプレッシャーを与えることになる筈だ。
それは今季のホームゲームの勝率が91.6%という数字(カップ戦を含む)が証明している。
攻撃陣も相変わらず好調で、1st-legでの劣勢からの1チャンスを活かしたカウンターは素晴らしかった。
ここはホームの利を活かして勝ち進むことを信じたい。
一方、チェルシーはアウェーゴールを奪われたのが何よりも痛かった。
あれだけの素晴らしいゴールを決められると仕方がない気もするが、次戦が敵地であること、結果が引き分けに終わってしまったことから考えると厳しい戦いが予想される。
次戦ではアウェーゴールを上げることは絶対条件で、しかも引き分け以上の結果が必要となる。
さらに、スコアが1-1での引き分けの場合は延長戦はもちろん、最終的にはPK戦までもを同じ敵地で戦わなければならない可能性も残されている。
ただ、今季は覚醒(!?)したドログバ(コートジボワール代表FW=29)がチェルシーには存在する。
元々得点能力が高いことは証明していたが、今シーズンはシェフチェンコ(ウクライナ代表FW=31)の獲得で出番が少なくなるのではないかと思っていた。
だが、シーズンが始まるとレギュラーの座を獲得し、現在のところ堂々のリーグ得点王ではないか!
この活躍は今季のチェルシーで1番のサプライズであり、モウリーニョにとってもサプライズであったのではないだろうか!?
さらにはドログバがゴールを決めるシュートにも"サプライズ"が多々あることからも、ロッベン(オランダ代表FW=23)のいない今、次戦も彼のこの”サプライズ”に期待を抱かずにはいられない。
リバプールがセミ・ファイナル進出をほぼ手中にした中、リーグ戦、FAカップ同様にC/Lの舞台でも両チームが優勝争いをしたら、こんなにも面白いことはないだろう。
それはフットボールの母国より世界中のファンに向けた最大のサプライズになるかもしれない。
Written by MA-
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こんばんは、
こちらのコラムは新たに編集部に加わって頂いた『MA-』さんの初コラムです。
鋭い着眼点&独特の解説力で今後もコラムを中心に大活躍をしてくれることでしょう!
定期的なシリーズ物なども執筆される予定ですので、楽しみですね!
みなさん、宜しくお願い致します。