観戦記、FA杯準決勝・チェルシーvsリバプール
Match report
「へっぽこ編集長が往く!」 第3弾
FA Cup semi-final
Chelsea vs Liverpool観戦記
事実上の決勝戦とも言われたこの試合。あぁ、行きたいなぁーって思っていながら記事のネタ探しにチェルシーFCの公式HPをみていたら、昨日までSold Outになっていたチケットが、FA側から500枚追加されているではないですか!!
速攻Box Officeに電話すると、「あるよ!」との返答が!!
これはもう運命だ!と心に誓い£35(7千円)のチケットと、ついでにチェルシーバスを手配。
というわけで、今回は第125回目となる世界最古のカップ戦。FAカップ準決勝・チェルシーvsリバプール戦。会場はマンUの本拠地「夢の劇場」オールド・トラッフォードに行ってきました!
(ちなみに、ロンドン発&チケットの急遽手配等々、、、ありまして、今回はチェルシーサポーター御一行として参加させていただきましたので、リバプールサポーターの皆様、チェルシー寄りの観戦記となってしまうかもしれませんが、そこらへんはご理解ください。家を出るところから青か赤か決めていかないと命がないと思いますので・・・。)
4月22日
●7:30
この日は4月下旬だというのにロンドンは朝から冷え込みが激しく、かなり着込んで、いざスタンフォード・ブリッジへ。前の晩遅くまで記事をアップしていたので睡眠時間3時間・・・。すでに限界・・・。朝起きれたことが奇跡。
●8:30
なんせ、時間にルーズな英国人ですから(ちゃんと集まるの??)という疑問を抱えながら集合場所に到着。すると、なんとすでにバス待ちの長蛇の列が・・・。(わかり易い人種)
順番が来てバスに乗り込むと、我々のバスはロンドンバスと同じ『ダブルデッカー』じゃん。(これで高速走れるの??)2階に上がったり降りたりするのが面倒くさいので1階席をキープ。『スタンフォード・ブリッジ6号』と名付けられたバスには合計73人。1階には15人で出発!
バスが動くと一緒に乗っている警備員兼添乗員2人(これは安心)のマイクパフォーマンスがスタート、、、盛り上げたいのはわかるけど・・・(前座じゃないんだからさぁ)
添乗員Gary「注意事項を発表します!」
一、 アルコール類の飲酒&タバコは禁止(バス内大ブーイング!)
二、 7時間の旅で、サービスエリア休憩は1回のみ(バス内大ブーイング!)
三、 集合時間に遅れたり、規則を守らなかったものは、その場に置き去り(バス内大ブーイング!)
四、 バスを間違えない。我々は唯一の『ダブルデッカー』(誇らしげ)
五、 バス内のトイレで『大』は禁止!理由;臭いから&皆に指差されるから(大爆笑!)
そればかりか、運転手さんもノリノリで、高速を走っていると
「我らがチャンピオンだぁー!」
とばかりに、クラクションを
「プッ、プッ、プププ、ププププ、ププゥーーーー」
と何回も鳴らして、周りの車をあおるー(汗・・・)
もちろん周りの車から中指を何度も立てられたが、
無論、そんな奴らには73本の中指の仕返しが待っていた!
あげくの果てには、1階には生きのいい中学生6人組くらいが乗っていたから、もう大変!搭乗1分後にすでにテンションは最高潮に達し、チェルシーチャントを大合唱!
2階部分からは何の反応もなく、さすがに添乗員さん達が切れるかなぁ・・・
と思って様子を見たら、
添乗員さん、大合唱!(おい、お前が歌うんかい!?)しかも、さっきまでYシャツだったのに、ユニフォームに着替えちゃっているじゃん!!
そこで中坊の1人の電話が鳴る。
A「おう、そっちはどうよ!?」
B(こっちのバスは静かだよぉー)
B(そっちは!?)
A「こっちもシラケてる。」
いやいや、君らじゅうぶん盛り上がっているよ!!
そんな、こんなで北上です!
途中、渋滞にハマるが周りの車は真っ青!人工衛星でも青が北上しているのがわかるんじゃないの!?って思うくらい、ヤバかった。
● 12:00
待望のサービスエリアに突入!
すると、ビックリ!
普段、止まるくらい穏やかな時間が流れていそうな片田舎のSAを、青が占拠!ソリャー、そうですよ3万人の大移動ですから!
その3万人が、バーカーキング、ケンターッキーFC、リトル・シェフ、カフェを(おそらく)食いつぶし、北の大地を目指し、いざ出発!
● 15:30
やっとのことで、オールド・トラッフォードに到着。お腹がいっぱいだったのか直前まで静かだった、中坊達もスタジアム周辺で赤を見つけると、ボルテージは最高潮!
1人が携帯で、
「あっ、オカン!?チェルシー側のゴール裏で上半身裸の6人組がいるから、ビデオ撮っておいてねぇー。」
えっ!?と思って後ろ向くと、ホントに脱いでんじゃん(驚)
むちゃだってぇー・・・。(この日は本当に寒かった・・・まぁ、いろんな意味で・・・)
「あんちゃん、そら、行くでぇー!!」
(いやいや、俺は裸は無理です・・・。)
彼らは、元気よく去っていった。
● 16:00
試合開始前にスタジアム周辺をぶらぶらしようと思ったけど、無理、無理。スタジアムはEastとWestで完全に機動隊によって分離されており、チケットを見せないと、向こうの側には行かせてくれない。といっても、一線を越えると向こうは真っ赤だから行けない・・・。(国境かよ!?)
なのでグッズショップも大してなく、つまらなかった。
でも、厳戒な警備体制のおかげで、このオールド・トラッフォードでこんなにもよそ者の人間が、堂々と青いユニを着て道を歩いて大合唱し、Pubに入れる機会も一生無いと思うので、これはこれで貴重な体験。
おそらく、リバプールサポーターも同じ思いだったと思う。散々この地で騒いだことでしょう!!
● 16:30
いざ、スタジアムの中へ!
席はゴール真裏、2階席の前から5列目。最後の最後でゲットした席にしては上等です。言うことなし。
それにしても、ここでの試合観戦は3度目ですが、素晴らしいスタジアムです。英国中、様々なスタジアムに足を運びましたが、やはりの雰囲気が最高でしょうかねぇー。
しかも、この日は赤と青が奇麗に半分に分かれて、感動です。
● 17:15
キックオフ。
<試合内容は皆さんがすでにご存知かと思いますので省略させていただきます。>
戦評は、最初にチェルシーの先発メンバーを見て、MFにフェレイラが入っていたので、チェルシーは絶対に先制点を与えたくなかった。守って、カウンターから1点奪ってから、主導権を握る。そのように感じました。
しかし、テリーの不可解なファウルとはいえ、リーセのFKの際に壁がミスを犯した。ゴール裏で観ていた限りでは、あの壁をあのスピードで抜けてきたボールにはGKは反応できません。
そして、ランパードの不調。(というのも、リバプールのアロンソ&シッソコの対応が良かった。)逆に、ジェラードも同じ。その分、キューウェルにスペースが生まれましたが・・・。
ルイス・ガルシアのファインゴールも、チェルシーDFの完全な連携ミス。今シーズン通してあんなの観た記憶がない。
ガルシアも、前半の決定的チャンスに吹かしておいて、後半の追加点は、「なんで、あんなのが入るの!?」と思わせる、奇麗なゴールでした。この人は本当に計算できません。
ドログバのゴールは、今度はリバプールの初めてこの試合で見せたミス。レイナは完全に競り負けてました・・・。
その後、20分のチェルシーの攻撃はスゴかった。常にバランスを意識する名称モウリーニョがこんな采配をしてきたことに感動しましたが、何人アタッカーがフィールドにいるの!?
ただ、仕掛けたのが遅かった。放り込むボールの精度も悪かった。
ドログバはGKレイナと1対1で競り合うボールをずっと要求していたのに、絶好のボールはこなかった。(よっぽど自信があったのでしょう!)
そして、最後のJ・コール。
私にはスローモーションに見えました。ジョーが胸でトラップした瞬間に、副審をみると、『オンサイド』
レイナが両手を広げながら、2歩前に出るが、顔はもうボールを観れていない。
ジョーはゆっくり体を倒し、奇麗なボレーシューーーーーーート!
すると、ボールはGKレイナを抜けて、上ネット・・・・を超えて、
なんで、2階席の私の目の前に飛んでくるのぉぉぉぉぉーーー(涙)
ほんとうに、周りは号泣していました。
ロッベンもホイッスルと共に泣き崩れていました。
私はこの試合を一生忘れることはないでしょう。間違いなく、今まで観た中で最高の試合でした。(申し訳ないです、後半はすっかりシャッターを切るのを忘れてました・・・。)
● 19:30
バスに戻って、みんなと慰め合い、遥か彼方のロンドンへ。(2人足りませんでしたが、構わず出発!)
お通夜の御一行は最後まで静かだった。
4月23日
● 2:30
ロンドン着。
● 4:00
帰宅。
● 19:00
起床&記事アップ。
これが、最初で最後の日帰り遠征でしょう・・・。(本当にキツかったぁ)
(注)写真はクリックすると、大きなサイズで見ることができます。
- 2006 年 4 月 25 日 -
- Category : 写真, 観戦記 -
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- 8 Comments
観戦お疲れさまでした。最後のジョーコールのシュートが目の前だったんですね。「お通夜の御一行は最後まで静か」というのが泣けてきますが、チェルシーファンとしてその分も含めて今週末に爆発させたいですね。
初めまして。私も在ロンドンで、チェルシーコーチ(11番)で行きました。日本人らしき人は見かけなかったんですけど、ダブルデッカーのコーチだったんですね。確か2台くらいいたような。
StaffordのSAでの休憩でしたよね、うちでは「1回」でブーイングは起きませんでした。
>dorogubaさん、
こんにちは。
ジョーの宇宙開発には泣き崩れました。。。
帰りのバスでは添乗員さんが一生懸命、29日にみんなでパーティーやろう!この1週間で立ち直ろう!とマイクで慰めていたのが印象的でした。
>ヒナキさん、
はじめまして。
前からお名前は伺っておりました。
コメント頂けて光栄です。
「11号」でしたか!?私もバスチケットに書かれていた集合時間&出発の意味がわからなかったのですがね・・・。ちなみに、私も自宅は東に1時間です。正確にはN5。
ここから朝、「青」を着ていくのにはかなりの勇気がいりました。もちろん、初めての挑戦ですが!(汗)
SAはStaffordでしたよ!あの、真っ青な!
ちなみに私はすでに体力の厳戒に達していたのでM&Sで健康的な食事を買って、中庭で頂きました。
Astonさんに、お会いしたんですね!
あの、国境を挟んで・・・想像できます。
私も黄色の国境の向こう2メートル先にある「LAVAZZA」のコーヒーショップに行きたかったのですが、国境警備隊に、
「お前、パスポート(リバ側チケット)はあるか?」と聞かれ、断念しました。
何はともあれ、長旅お疲れさまでした。
今後もヨロシクお願いしまーす。
●ヒナキさんの現地観戦記はこちらから、
http://hinakiuk.sakura.ne.jp/blog/2006/04/22_0001.php#more
そうですか、stewardが慰めてくれたのですか…私たちは押し黙ってました。そして、なかなか駐車場から出してくれない警官をののしって鬱憤を晴らしていました(笑)
国境挟んで、赤いAstonさんと蒼い私がしゃべくっていたのを、警官が不審そうな目で見てたらしいです。私は気にしませんでしたけど。そういえば着いた早々トイレに行きたかったのに、「残念なことに女子トイレはりばぽ側にあるのよね…スタジアムが開くまで1時間待ってね」と女性警官に言われて呆然となりました。そんなのありかよと。まあ緊急事態ではなかったので大丈夫でしたけど。
こんばんは
バスの中の人面白い(笑)
ロッベンが泣き崩れていましたか・・
悔しかったんですね。
ジョーコールの最後のシュートは決めてくれると思ったんですけどね・・・
>ヒナキさん、
えぇ・・・。トイレも駄目!?といっても青で単独で乗り込むくらいなら・・・・ですよね。警官に誘導されても困るしね。。。
我々のバスは2人を容赦なく置き去りにして出発したこともあり、3番目に駐車場を出まして、白バイ&パトカーに先導された時にはかなりの優越感はあったのですが、すぐに渋滞にハマりました・・・長かったですね、高速まで(怒)
>ヴィンセントさん、
こんばんは。
最高でしたよー。
お笑い添乗員コンビ!!
行きはね・・・。帰りは失笑でしたけど・・・
ロッベン気持ちが入ってました。
ハーフタイムにアップにグランドに姿を現したんですけど、その時点でサポーターをあおってましたからね!いい動きもしてたし!!
でも、フィニッシュがねぇー、、、
フィニッシュと言えば、
あぁぁ、ジョーも、、、
こんばんは。
ロッベン頑張ってましたよね。
最後のジョー・コールへのパスは完璧でしたし。
ミスも本当に多くあった試合で
コールのシュートはそれを象徴するかの様でしたね・・・。
観戦記楽しませてもらいました。
次ぎも期待してますね!
>はだし狼さん、
こんにちは。
心の底から熱くなる試合でした。
おそらくコールのミスは今後何年間も語り継がれていくことでしょう・・・。
でも、昨季はコールがリバプールを何度も苦しめましたからね!彼だけを責めることはできませんね。
もちろん、次もお楽しみに!