“アンリの手紙”
An open letter by Thierry Henry
バルセロナ行きを決意したアーセナルのフランス代表FWティエリ・アンリ(29)が、現在の心境を一通の手紙としてしたため、それを英大衆紙『The Sun』が公表した。
<以下全文>
これは私が今までに書いた中で、最も辛い手紙だ。
とても悲しいことだが、私は心から愛しているクラブに、サヨナラを言わなければならない。
私はここで8年間もの素晴らしい時を過ごし、ここで過ごした全ての時間を私は楽しむことができた。
2005/06シーズンの最後には、私のキャリアの中で最高点に到達した。 私はクラブを愛していたし、ファンのことも、スタッフも、ロンドンも全てを愛していた。 そして、私が契約延長をした大きな理由は、あの時の記者会見で私の左右に座っていた人物の存在。
アーセン・ベンゲル氏が私の左に座り、右隣りにはデイビット・ディーン氏(前副会長)が座っていた。 チャンピオンズリーグの決勝の2日後に、私が残りのキャリアをアーセナルFCに捧げることを決めたのは、彼ら2人の存在があってこそだった。
それから1年という月日が経ち、状況は一転した。 デイビッド・ディーン氏がクラブ経営陣との衝突により辞任し、チームと監督にも暗雲が漂った。 アーセン(ベンゲル監督)は私の知る限り、私のフットボール人生の全てと言っても過言ではないだろう。 彼は私がモナコでプレーをしていた時に彼は監督だったし、アーセナルに引き抜いてくれたのも彼だ。 彼が私のキャリアの多大な影響を与えた。
しかし、残念なことに彼も将来はアーセナルを去る可能性があることを正直に伝えてくれた。 アーセンとクラブとの契約は来年夏で終了する。
私は彼の正直な決断を尊重するが、来年夏には私も31歳になる。 そして、アーセン・ベンゲル監督とデイビッド・ディーン氏が居ない状況で、ここでプレーを続けることは考えられない。
移籍するか、クラブに一生涯留まるかの決断を迫られた。 そして、出た答えは"移籍"だったんだ。
これは私自身が独りで決めたことだ。 移籍するには今しなかいと思った。
バルセロナは偉大なクラブで、伝統を維持しつつ、美しいフットボールをしている。もちろん、バルセロナでプレーできることを幸せに感じている。
だが、一番の心残りはアーセナルサポーターの事。 彼らは私を心からサポートしてくれ、彼らのおかげで私もフットボール選手として成功することが出来た。 彼らは私の心に常に居続けるだろう。 彼らの存在は特別なんだ。
そして、私は今後もアーセナルFCの将来を見据えて行くつもりだ。
この国の人、全てに感謝の気持ちを述べたい。 私を温かく迎えてくれたことは、一生忘れない。
ティエリ・アンリ
アンリ、バルセロナへ。
移籍シーズンに入って、最初のビッグニュースが深夜に入ってきましたね。 かねてから